こんにちは、大阪市城東区成育のJR野江駅・関目駅近くにあるあい大人こども歯科クリニックです。
12月18日は訪問歯科診療の日であることをご存じでしたか?
訪問歯科診療を多くの人に知っていただくことで、健康寿命を延ばし、
生活の質を向上させることを目的として制定されました。
高齢化社会が進む中で、自宅や施設で歯科診療を受けられる「訪問歯科診療」の重要性が高まっています。
この機会に、訪問歯科診療について詳しく知っておきましょう!
■訪問歯科診療のメリット
訪問歯科診療は、高齢や病気、障害などで通院が難しい方を対象に、
歯科医師や歯科衛生士が自宅や施設に訪問して行う歯科治療です。
その以下のようなメリットがあります。
1.「食べる」喜びを支える
食事は生活の基本であり、健康と幸福感に直結しています。
しかし、歯の痛みや入れ歯の不具合、噛む力の低下があると、
栄養摂取が難しくなり、食べる楽しみが失われてしまいます。
訪問歯科診療では、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の調整を通じて「食べる力」を取り戻し、
食事の質を向上させることができます。
2.誤嚥性肺炎の予防
高齢者の命に関わる病気の一つに誤嚥性肺炎があります。
これは、食べ物や唾液に含まれる細菌が肺に入り込むことで発症します。
訪問歯科診療では、口腔内を清潔に保つためのケアを行い、
誤嚥性肺炎のリスクを低減させることが可能です。
3.健康寿命の延伸
口腔の健康は全身の健康に影響を与えます。
歯を失うことは噛む力を弱めるだけでなく、
認知症の進行リスクを高めるという研究結果もあります。
訪問歯科診療は、歯科治療を通じて健康寿命を延ばし、
生活の質(QOL)を向上させる手助けをします。
4.心理的な安心感
通院が難しい方にとって、訪問歯科診療は大きな安心感を与えます。
自宅や施設で治療を受けられるため、移動の負担やストレスがありません。
また、歯科医や歯科衛生士と継続的に接することで、
信頼関係が築かれ、精神的にも安心してケアを受けられます。
5.介護者の負担軽減
介護を行う家族や施設スタッフにとって、歯科治療のために外出の手配をすることは大きな負担です。
訪問歯科診療を利用することで、介護者の負担を軽減し、
他のケアに集中できる環境を整えることができます。
■歯科往診と訪問歯科診療の違い
歯科ではこれまでもご自宅に伺って治療をする歯科往診を行ってきました。
この歯科往診と訪問診療では目的が異なります。
•歯科往診
一般的には、緊急性がある場合や一時的な対応を指します。
例えば、急な歯の痛みや入れ歯の修理など、特定の問題に応急処置的に対応します。
•訪問歯科診療
継続的な口腔ケアや治療を目的とし、計画的に行われます。
口腔衛生管理や治療、入れ歯の製作・調整など、包括的な歯科サービスを提供します。
■訪問歯科診療の対象者・利用条件
訪問歯科診療を利用できるのは、以下のような方です。
•病気や障害で通院が困難な方
•要介護認定を受けている方
•病院や施設に入所中の方
•高齢で移動が難しい方
利用条件として、訪問先が歯科医院から16km以内と決められています。
ただし、地域によって異なる場合がありますので、
詳細はお近くの訪問歯科サービス提供機関にお問い合わせください。
■訪問歯科診療の診療内容
訪問歯科診療では、以下の診療が行われます。
•虫歯や歯周病の治療
•入れ歯の製作・調整・修理
•口腔ケア
訪問歯科診療の費用は、医療保険や介護保険が適用されるため、経済的な負担も抑えられます。
■訪問歯科診療を利用する方法
訪問歯科診療を利用するには、以下の手順を参考にしてください。
1.かかりつけの歯科医院や訪問歯科サービス提供機関に相談
まずは、通院が難しい理由を相談し、訪問歯科診療を希望する旨を伝えます。
2.対象者の状況確認
訪問歯科診療の対象に該当するか、歯科医院が確認します。
3.スケジュールの調整
訪問の日程を調整し、自宅または施設で診療を受ける準備をします。
4.診療開始
計画的な治療やケアが始まります。
■最後に
訪問歯科診療は、通院が難しい方の口腔健康を支え、
食べる喜びや生活の質を取り戻すために欠かせないサービスです。
通院が難しいという理由で、歯医者さんへの通院がストップしている方はいませんか?
お口の健康は全身の健康にも直結してきますので、通院が難しい方は是非とも訪問歯科診療をご検討下さい。
当院でもご自宅や高齢者施設への訪問歯科診療を行っておりますので、
ご興味がございましたらお気軽にご相談をいただけると幸いです。
城東区成育・野江・関目
あい大人こども歯科クリニック