こんにちは、あい大人こども歯科クリニック院長の伊山　舜吉です。

皆さんは8020運動という言葉をお聞きになったことがありますか？

この運動は、１９８９年（平成元年）より厚生省（当時）と日本歯科医師会が推進している「８０歳になっても、２０本以上自分の歯を保とう」というものです。20本以上の歯があると食事もしやすいということから、最近では多くの方が歯の保存に興味を持って下さることになりました。

このことは非常に歯科医師としては嬉しいのですが、反面、多くの誤解も生まれるようになりました。

「歯は絶対に抜歯をせず、残しておく方がいい！！」このような話がネットなどでよく目に止まるようになりました。もちろん、残せる歯を抜歯することは論外です。しかし、実際には歯に感染が広がっている場合、その歯を無理に残すと、結果として1本だけではなく、その周囲の歯もダメージを受けてしまうことが多いのです。

また「20本残った」場合に、同じ20本でも、人によって歯のコンディションは全く同じというわけではありません。歯を支える骨が少なくなっている場合、歯に亀裂が入って欠けている場合、全く磨けておらずに虫歯が存在する場合・・・

20本あれば、どれも「20本残った」となります。その時点では同じ20本であったとしても、その後の歯の残り具合には大きな差が出るはずです。

これらのことはイメージし難いと思いますが、歯のコンディションは、よく「建物」を例にたとえられます。皆さんの家は一生もつでしょうか？メインテナンス無しで住み続けて問題は生じないでしょうか？

歯に置き換えますと、歯を支える骨はあるのか（地盤はしっかりしているのか）、歯の強度はしっかりしているのか（建物が劣化していないか）、虫歯はないか（建物が虫食いにあっていないか）、隣の歯は健全か（隣の建物に問題があれば、もちろんお隣の建物にも影響も出ます）というようなことになります。

そして、これらの状態を把握することが、実は歯の治療、歯の維持に重要となるのです。

当医院では、様々な検査を行うことで歯のコンディションを患者様に理解して頂き、その後のリスクを把握して頂くことで、歯の寿命を延ばすことをコンセプトに治療を行っていきます。

気になられた方は是非当医院に御来院下さい。お待ちしております！

城東区　野江　あい大人こども歯科クリニック院長　伊山　舜吉